マイホームを購入した初年度は、確定申告をすることで住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)が受けられる場合があります。
「初年度だけは自分で確定申告をする」という点を知らずに控除を受け損ねる方も少なくありません。
ここでは 確定申告の流れ と 必要書類 を分かりやすく解説します。
1. 初年度の確定申告が必要な理由
住宅ローン控除は、通常は年末調整で手続きしますが、最初の年だけは自分で確定申告をしないと適用されません。
これを行わないと、せっかくの税金の還付を受けられないので注意が必要です。
2. 確定申告の流れ
初めてでも難しくないよう、以下のステップで進めましょう。
ステップ① 必要書類をそろえる
後述の「必要書類一覧」を参考に、1月中に書類を準備しましょう。
ステップ② 確定申告書を作成
国税庁の「確定申告書作成コーナー」を利用すると便利です。
→ 確定申告書作成コーナー(国税庁)
ステップ③ 税務署へ提出
2月16日~3月15日の間に、住民登録している地域の税務署へ提出します。
提出方法は以下のいずれかを選べます。
- e-Tax(オンライン提出)
- 郵送
- 税務署の窓口に直接提出
ステップ④ 還付金の受け取り
申告内容に問題がなければ、1~2か月程度で指定の銀行口座に還付されます。
3. 必要書類一覧
以下の書類を事前に用意しておきましょう。
必要書類 | 内容 |
---|---|
源泉徴収票 | 勤務先から1月にもらう |
住宅ローンの年末残高証明書 | 銀行から毎年10~11月に送付される |
売買契約書または請負契約書のコピー | 不動産購入時に交わした契約書 |
土地・建物の登記事項証明書 | 法務局で取得 |
住民票 | 市区町村役場で取得(購入した住宅の住所であることが必要) |
マイナンバー確認書類 | マイナンバーカード、または通知カード+本人確認書類 |
印鑑 | 提出書類への押印用 |
4. よくある質問
Q. 確定申告を忘れたらどうなる?
→ 住宅ローン控除は、過去5年までさかのぼって申告できます。ただし、還付は早めに受け取った方が有利なので、なるべく当年に申告しましょう。
Q. 2年目以降はどうすればいい?
→ 会社員なら年末調整で手続きできるので、毎年の確定申告は不要です。
5. まとめ
不動産を購入した初年度の確定申告は、住宅ローン控除を受けるための大切な手続きです。
早めの準備が成功のカギ!
1月中に必要書類を揃え、2月中旬以降の申告期間に忘れずに提出しましょう。
初年度の確定申告をしっかり行って、住宅ローン控除を最大限活用しましょう!